天泣記

2013-01-21 (Mon)

#1

物欲が高まって USB 顕微鏡を買ってみた。しかもふたつ。

  1. サンコーレアモノショップで売っていた USBなんでもマイクロスコープLITE300。実際は Supereyes B003+ Multi-function USB Portable Digital Microscope というものらしい。
  2. 秋月電子で売っていた DS200U。実際は Klein & Ross ないし chronos というところの USB2.0 DIGI SCOPE 2.0MEGA というものらしい。

どちらも UVC (USB video device class) で、GNU/Linux でドライバの追加インストールも不要で問題なく動く。アプリケーションとしてはとりあえず Cheese を使ってみたが、ちゃんと仕様どおり 1600x1200 の画像が撮れる。(jpeg なのは Cheese の仕様だろうか。png のほうがいいんだけど)

さて公称で倍率は、前者は最大 300倍、後者は最大 230倍だそうである。

USB 顕微鏡で撮った画像は PC のディスプレイに表示するわけで、そうするとディスプレイの大きさ次第で倍率はいくらでも変わるわけだが、前者については FAQ に理屈がいちおう書いてあった。17インチ SXGA ディスプレイに 1画素 1ピクセルで表示したときの倍率とのこと。計算すると 270倍くらいになるのをまるめて 300倍としているらしい。

後者についてはちゃんとした説明は見当たらない。17インチディスプレイと注記があるが、それだけではなんとも。

さて、書いてあることは書いてあることとして、倍率を実測してみた。最大倍率にしてグラフ用紙を撮影し、1mm が何pixel になるかを測ってみた。そうするとなんとどちらのUSB顕微鏡もほとんど同じ倍率でだいたい 700pixel ということになった。つまり、70000 pixel/meter である。インチ単位でいえば、17780 ppi となる。

17インチ SXGA という状況で計算すると、hypot(1280,1024)/17 = 96 ppi なので、だいたい 17780/96 = 184倍にしかならない。うぅむ。

2013-01-22 (Tue)

#1

なお、最大倍率でフォーカスを合わせるのはなかなか難しい。とくに Supereyes B003+ は手持ちで安定させるのは無理である。(DS200U は、最大倍率にして透明なカバーを押し付ければフォーカスが合うようにはなっているので、それで済むなら問題ないけれど)

というわけで、位置を微調整できる雲台を買ってしまった。やはりふたつ。

なお、どちらの USB顕微鏡もふつうの三脚 (1/4インチネジ) につけられるので、この類のアクセサリはカメラ用のが普通に使える。

  1. UN の 微調雲台 ミニスライダー UNP-5697
  2. ケンコーの XYフォーカシングレール

使ってみたところ、後者はちょっとおおげさすぎた。前者で充分なかんじ。

あと、三脚よりも確実に固定できるようナカバヤシの Digio クリップ固定カメラスタンド DCA-087 も買った。これで机とかに固定できる、と思ったのだが、それなりに使えるが、クリップや自由雲台の部分が XYフォーカシングレールの重さにちょっと負けぎみ。もうちょっとゴツいほうがいいか。

#2

で、とりあえず HTC J butterfly の液晶を撮ってみた。

HTC-J-butterfly-LCD.png

DS200U で撮ったのだが、カバーを押し付けた状態でフォーカスが合わず、カバーを外して距離を微調整しなければならなかった。

肉眼ではぜんぜん見えないのだが、RGB stripe であることがわかる。微妙に各行ごとに方向がずれて互い違いになっているのはなんでだろう?

#3

拡大画像内で RGB の 1pixel の大きさを測ってみるとだいたい 40pixel くらいである。

顕微鏡は最大倍率にしてあるので 17780 ppi で、液晶の解像度を求めてみると 17780 / 40 = 445 ppi となる。HTC J butterfly の解像度は公称 440ppi なので、だいたいあっている。

2013-01-23 (Wed)

#1

cheese の他に luvcview と guvcview を試してみたが、guvcview がわかりやすいな。


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田中哲